根管治療の治療の流れについて
- ご来院・受付
お電話またはWEBにて、お悩みの内容と来院のご希望日時をお伝えください。
- 問診・カウンセリング
問診票へのご記入をお願いします。その後、ご記入内容をもとに患者さまのお話をしっかりと伺い、不安や疑問にも丁寧にお答えしています。お口に関するお悩みの点や、全身的に気になる不調などにつきましても、どうぞ遠慮なくご相談ください。
- 検査
症状・必要に応じて各種検査を行い、的確な診査・診断をしてまいります。(口腔内診査、口腔内写真撮影、X線写真撮影 等)
- 治療計画の説明
治療方法はもちろん、費用や期間など患者さまのご希望もしっかりと考慮し、一人ひとりに合わせた最良の治療計画をご提案いたします。
- 治療
可能なかぎり「削らない・抜かない」ことを重視し、大切な歯や神経を守る治療を行います。麻酔や治療の痛みにも充分な配慮をしながら治療を進めてまいります。
- メインテナンス・定期検診
定期検診を通じて、予防サポートにも力を入れています。治療後においても、患者さまのお口の健康づくりを末長くサポートしてまいります。
根管治療について
根管治療(歯の根っこの治療)は、虫歯が神経まで到達してしまった場合に、神経の通る管(根管)の組織を取り除いて、根っこをキレイにする治療のことです。歯根治療とも呼ばれます。
虫歯を放置すると、やがて細菌が出す毒素や細菌自体が歯の内部にある歯の神経(歯髄)まで到達し、いわゆる虫歯の激痛を引き起こします。また症状がさらに進みますと、歯に触れただけで痛んだり、腫れを伴うこととなります。
根管治療の必要性
根管治療とは歯の神経が入っていた空間である歯髄腔をきれいにして細菌が入り込まないように薬で密閉することです。歯髄腔は神経が死んでしまうと細菌が繁殖し、根の先から細菌や毒素が顎の骨の中に広がっていきます。この細菌によって副鼻腔炎や骨髄炎などの大きな病気になることもあります。
この細菌は自然に治ることがないため、根管治療をして機械的に細菌を取り除き、新たに細菌が入らないように薬を緊密に詰める必要性があります。根管治療をすることで神経が死んでしまった歯でも長く使うことが可能になります。
根管治療で治せないケース
- 歯の根っこの先に
膿が溜まってしまっている歯溜まっている膿が軽度であれば再度神経をキレイに消毒して膿を出すという処置をすれば改善できるので抜歯には至りません。
しかし、膿が重度で多く溜まってしまっている場合は、周りの骨をも溶かしてしまうことになるので、そうならないように抜歯することになります。
- 歯の根っこが割れている歯
歯の噛み合わせが強すぎたり、歯並びの問題で一部の歯だけに強すぎる負荷がかかる噛み合わせになる人がいます。そのような人は、ぐっと食いしばった拍子に、歯の根っこに負担がかかりすぎて、歯の根っこが割れてしまうことがあります。
歯の根っこが割れているので、もちろん痛みを伴います。折れてしまった根っこをくっつけることはできませんので抜歯することになります。もし、放置していると細菌感染が骨にまで広がってしまいます。
根管治療後の痛みについて
根管治療の後に歯に物が当たると痛かったり、噛むと痛かったりすることがあります。歯の根の周りには、噛んだ時に硬い物や軟らかいものを判断する歯根膜という薄いクッションがあります。根の先からこの歯根膜に炎症が伝わると咬合時に痛みが出ます。
普通に噛んでも強い痛みがある時には、歯医者で治療している歯の噛み合わせを調整してもらいます。噛む時に刺激がなくなれば楽になります。また痛みが強ければ痛み止めを服用します。治療中の歯は安静にしておく必要があるため、噛まないように注意してください。